不良債権の買取で利益を取り戻す!金融機関のメリットと買取相場

債権 買取

債権買取について詳しく知りたい!

銀行や生命保険会社・損害保険会社などの金融機関において、回収不可能となった債権(不良債権)はサービサー(債権回収会社)が買取を行います。

金融機関は不良債権を買取してもらうことで、オフバランス化を図り財務の健全性を向上させることが可能です。

「債権買取について詳しく知りたい!」とお考えであれば、ぜひ参考にしてみてください。詳しく紹介していきます。

1:不良債権の売却でオフバランス化が可能

債権買取とは、金融機関で回収不可能となった「不良債権」を買取することを指します。

不良債権は、金融機関から委託・譲渡され、特定金銭債権の管理・回収を行う法務省の許可を得た民間の債権管理回収専門業者「サービサー(債権回収会社)」が行うことが可能です。

回収できなくなった不良債権をサービサーへ売却することで、金融機関は少しだけでも利益を得ることができます。金融機関の財務状況に与える影響を抑えるためにも、不良債権を売却した方がメリットを得ることができるからです。

なぜ債権買取を依頼するのか、詳しく解説していきましょう。

1-1:債権買取を依頼する流れ

債権買取

債権買取を依頼する主な流れについて、分かりやすく解説していきます。

A社が銀行から1億円の借入をしていたとしましょう。

しかしA社は返済が出来ない状況となり、銀行はA社から回収することは出来ないと判断したとします。銀行はA社を金融検査マニュアルに従って、破綻懸念先等に分類する必要があるでしょう。

A社を破綻懸念先へと降格させることで、銀行は貸倒引当金(かしだおれひきあてきん)を積まなければなりません。貸倒引当金は貸倒損失によるリスクに備えて、損失の可能性がある金額を予想し計上した引当金です。

貸倒引当金は、銀行の財務状況に大きな影響を与えます。

そこでサービサーへ、不良債権を売却することで少しでも利益を出すことが可能です。

債権買取

サービサーは、債権の額面より大幅に低い金額で債権を買取りします。

1億円の債権を500万円で買取したとして、サービサーは債務者から500万円返済されれば利益が出るのです。

金融機関側は、まったく回収できない状況よりも少なからず利益を得ることができます。

このようにして金融機関は、不良債権をサービサーへ売却しているのです。

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2:債権買取相場は何%?3つのポイント

不良債権の買取相場が知りたい!

結論からお伝えすると、不良債権の買取価格は「債権金額の〇%」と決まりや基準が存在しません。

なぜなら債権の買取価格は、案件によって変わるからです。

ただし一方では、一般的な債権買取相場は「簿価の5%~10%」とも言われています。

5%~10%で売却することができれば、割引率が高いと判断することができます。

一体どのような基準で買取価格が変わるのか紹介していきましょう。

2-1:買取価格が決まる3つのポイント

買取価格に相場は無く、案件によって変わるとお伝えしてきました。

サービサーが買取価格を査定する際にチェックする3つのポイントを紹介していきましょう。

  • 債務者の収入
  • 担保の種類
  • 保証人の返済能力

サービサーは上記3つのポイントによって、債権の買取価格を決定します。

また、案件によっては競り売りをする場合もあるでしょう。競り売りをし競合があるかないかによっても査定額は変動します。競合が居れば、将来的な価値があるとされ買取価格をアップさせることが可能です。

競り売りの場合でも同じことが言えますが、案件によって市場価格なども変わります。そのため債権の買取価格には、相場が無いと言えるのです。

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3:債権回収会社(サービサー)3つの業者を紹介

債権買取を行うサービサーは、どんな会社があるの?

債権買取を行うことができるのは、法務省より許可を受けた債権管理回収専門業者です。

ひと昔前までは、弁護士法によって弁護士または弁護士法人以外が債権買取業務を行うことは禁じられていました。しかし不良債権の処理促進のため「サービサー法」が施行され、法務省より許可を得れば民間企業でも債権買取業務を行うことが可能です。今回は法務省より許可を得ている、3つの債権回収会社を紹介します。

  • 日本債権回収株式会社
  • アビリオ債権回収株式会社
  • あおぞら債権回収株式会社

上記3つの債権回収会社は運営歴も長く、社会的信用度の高い債券回収会社です。

さっそく3つの会社を紹介していきます。

3-1:日本債権回収株式会社

日本債権回収株式会社
  • 日本債権回収株式会社(略称:JCS)
  • 設立:1999年1月

日本債権回収株式会社(以下、JCSと略す)は、日本で初めてサービサーとして認められた債権回収会社です。株式会社オリエントコーポレーションが100%出資しており、コンプライアンス最優先の組織運営と透明性の高い経営を目指しています。

日本初のサービサーとして、長年のノウハウを活かした最適なサービスを提供し続けているのです。

JCSの公式サイトを見る

3-2:アビリオ債権回収株式会社

アビリオ債権回収株式会社
  • アビリオ債権回収株式会社
  • 設立:1999年3月

アビリオ債権回収株式会社は、SMBCコンシューマーファイナンス株式会社が100%出資している子会社です。日本で5番目にサービサーとして営業許可を得た債権回収会社で、個人向け債権・法人向け債権など幅広い債権買取を行っています。

業界トップレベルの営業ネットワークやノウハウを活かし、あらゆる市場ニーズに応える総合サービサーを目指し運営を行っているのです。

アビリオ債権回収株式会社の公式サイトを見る

3-3:あおぞら債権回収株式会社

あおぞら債権回収株式会社
  • あおぞら債権回収株式会社
  • 設立:1999年9月

あおぞら債権回収株式会社は、日本で22番目にサービサーとして営業許可を得た債権回収会社です。

あおぞら銀行が母体となっており、東京と大阪に支店を設けています。あおぞら銀行グループが展開する金融サービスとの相乗効果を発揮し、幅広いニーズに応える「業界のリーディングサービサー」を目指し運営を行っているのです。

あおぞら債権回収株式会社の公式サイトを見る

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まとめ

債権買取について詳しく紹介してきました。

銀行などの金融機関では、回収不能となった不良債権をサービサーと呼ばれる債権回収会社へ売却することが可能です。債務者から全く回収ができない状況よりも、サービサーへ債権を売却した方が少しでも利益を得ることができます。

不良債権を売却することで、資産の健全化と管理コストの軽減を期待することが可能です。結果としてオフバランス化を図ることができ、財務の健全性を向上させることができます。ぜひ参考にしてみてください。

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