ファクタリングはヤミ金なの?
上記のようにファクタリングは「違法」「ヤミ金」なのでは?と疑問に感じているのではありませんか。結論からお伝えすると、ファクタリング取引自体は全く違法性のない売掛債権の売買契約です。中小企業の新たな資金調達方法として、国も推奨している方法となっています。
参考:売掛先券の利用促進について|中小企業庁
しかし一方では、ファクタリング事業を装った違法な取引を行うヤミ金も存在するのです。実際に、ファクタリングを装ったヤミ金から逮捕者も出ています。本質的には違法性の無いファクタリング取引で、逮捕者が出てしまった理由について詳しく解説していきましょう。
1:ファクタリングはヤミ金ではない!逮捕された理由

ファクタリングはヤミ金なのか?
ファクタリング事業を運営していた者が、実際に逮捕されたケースもあり上記のように疑問に感じているのではありませんか。
ファクタリング取引自体は、売掛債権の売買契約であり違法性の無い資金調達方法です。
しかしファクタリング事業を運営していた逮捕者には、共通して逮捕される理由があります。
- 実質的には、貸金業を営んでいたから
逮捕されたファクタリング事業者は、売掛債権の売買ではなく実質的には「貸金業」を営んでいたということです。
実質的な貸金業とは、どういう事なのか詳しく解説していきます。
1-1:逮捕された理由
実質的な貸金業とはどういう事なのか、詳しく解説していきましょう。
まずはファクタリング取引の概要について、おさらいします。
ファクタリングとは、企業が保有している売掛債権をファクタリング会社へ譲渡(売却)することで売掛金を早期回収することが可能です。また、ファクタリングでは売掛債権譲渡後に、売掛先が売掛金を支払うことができなくなっても利用者(売掛債権譲渡者)が売掛金を返済する義務が発生しません。

しかしヤミ金は、売掛債権を担保に高金利で金を貸したり・ファクタリング利用者に対して売掛金の返済義務を要求するのです。もしも売掛金を返済できないのであれば利息だけ支払わせ、元金の返済を先延ばしできる「ジャンプ」という手口を要求してきます。

売掛債権を担保に金を貸すのであれば、貸金業に該当するので「貸金業登録」が必要です。またジャンプという手法を使う手口は、その行為からしてヤミ金といって間違いないでしょう。ここで実際に逮捕された者の、事例を紹介します。
「ファクタリング」と呼ばれる売掛債権の買い取り契約を装い、ヤミ金を営んだとして、大阪府警生活経済課は25日、貸金業法違反(無登録営業)の疑いで、東京都中野区の2業者を摘発し、元経営者の三浦和仁容疑者(36)=同区弥生町=ら男8人を逮捕した。府警は2業者がファクタリングを装いながら、実態は売掛債権を担保に高金利で金を貸し付けていたとみて、出資法違反(超高金利)容疑でも捜査する。引用:債権買い取りを装い 大阪府警、東京の2業者8人を逮捕|産経WEST
ファクタリングと偽りながら、実質的に行っていた事業は貸金業とされています。
売掛債権を担保にして、高金利で金を貸し付けるのは出資法違反です。さらには金貸しであれば、貸金業登録が必要になります。
上記の逮捕者は、実質的な貸金業を運営していたにも関わらず貸金業登録をしていないため逮捕されているのです。
参考:金融取引装う「新型ヤミ金」が横行 標的は中小企業・・・警察・支援団体も対応本腰|産経WEST
2:どう見極める?8つのポイント

正統なファクタリング業者は、決してヤミ金ではない。
上記のようにお伝えしてきましたが、今後ファクタリングを利用するのであればヤミ金を見極めるポイントが知りたいですよね。
ファクタリングを装うヤミ金を見極めるポイントは、8つあります。
- 会社概要が不明確
- 所在地が存在しない場所
- 携帯電話からの連絡
- 審査がない
- 手数料が相場よりも割高
- 契約書がない
- 請求書内容と違う金額の契約
- 現金でのやり取りを要求
ファクタリング業者を選ぶ上で、上記8つのうち1つでも当てはまったらヤミ金である可能性が高いです。
利用前には上記8つに該当しないかを確認するようにしましょう。
上記8つのポイントについて、詳しく紹介していきます。
2-1:会社概要が不明確
1つ目のポイントは、会社概要が不明確という点です。
ファクタリング会社を選ぶ際には、必ず下記5つの情報が記載されているかチェックしましょう。
- 運営会社名
- 所在地
- 代表者名
- 資本金額
- 設立年月
まっとうなファクタリング会社であれば、上記5つの項目が記載されています。
ヤミ金であれば、会社概要の記載が無かったり嘘の情報である可能性があるのです。
どれか一つでも欠けていたりした場合には「怪しいかも?」と怪しむようにしましょう。
2-2:所在地が存在しない場所
2つ目のポイントは、所在地が存在しない場所という点です。
悪質な取引を行うヤミ金の場合、事務所を設けていない可能性があります。
所在地の記載があれば、存在している会社所在地なのかインターネットで調べるようにしましょう。
ビルが存在しない場所や、レンタルオフィス等を記載している場合には利用するのを控えるべきです。
2-3:携帯電話からの連絡
3つ目のポイントは、携帯電話から連絡が来た場合です。
ホームページに記載されている固定電話ではなく、知らない携帯電話から連絡が来る場合には注意をしましょう。ヤミ金では固定電話を設置しておらず、すぐに逃げれるような使い捨て携帯電話を使用している可能性があります。
何の連絡もなく携帯電話から連絡が来るような会社とは、安全のため取引をしないようにしましょう。
2-4:審査がない
4つ目のポイントは、審査が無いという場合です。
極端に必要書類が少なく、ほとんど即決で契約できるようなファクタリング会社は利用しない様にしましょう。このような審査を行う会社では、説明がずさんだったり契約前の話とは違う内容で契約させられる可能性があります。
審査スピードが早い会社でも、必要書類をきちんと提出するファクタリング会社を選ぶようにしましょう。
2-5:手数料が相場よりも割高
5つ目のポイントは、手数料が相場よりも割高という点です。
ファクタリングの手数料には、相場がきちんと定められてはいません。
とはいえ、平均手数料は2社間ファクタリングで10%~30%、3社間ファクタリングで1%~5%ほどです。
平均的な手数料より、明らかに割高・極端に手数料が低い場合には注意をしましょう。
後から不透明な金額を請求されたり、単純に損をしてしまうからです。
甘い話はないんだと言い聞かせ、平均的な手数料で取引のできるファクタリング会社をオススメします。
www.syatyosan.com
2-6:契約書がない
6つ目のポイントは、契約書がないという点です。
お金を扱う取引で、契約書がないという事はありえません。ヤミ金の場合、契約書を発行しないことがあるのです。
まっとうな大手ファクタリング会社であれば、確実に契約書を受け取ることができます。
契約書を渡されない会社は、絶対におかしいと考えましょう。
すぐさま取引を中断し、別の優良ファクタリング会社を利用すべきです。
2-7:請求書と違う金額の契約
7つ目のポイントは、請求書内容と違う金額の契約をされた場合です。
悪質なファクタリング会社の中には、請求書に記載されている金額と異なる金額で契約を要求されることがあります。契約前は必ず請求書をよく読み、契約時には相違がないことを確認しましょう。
少しでも違う点がある場合には、申し出て対応してもらえない場合には契約をすべきではありません。
2-8:現金でのやり取りを要求
8つ目のポイントは、現金でのやり取りを要求された場合です。
ヤミ金は、逮捕される可能性を考えて現金でのやり取りを要求することがあるでしょう。
通常のファクタリング会社では、買取金額を指定の口座へ入金します。
現金でのやり取りを要求されたら、まっとうなファクタリング会社では無い可能性が高いです。
すぐさま取引を中断して、別のファクタリング会社を利用する様にしましょう。
3:どこが安心?優良ファクタリング会社5選
ファクタリングを利用したいけれど、不安だな・・・
ファクタリング会社の中には、実質的な貸金業を営むヤミ金が存在します。
安心して利用できるファクタリング会社を、自力で見極めるのは難しいでしょう。
ファクタリングを安心して利用したい!このようにお考えであれば、安心して利用できる優良店を利用することをオススメします。
数あるファクタリング会社の中でも、安心して使える5つの会社を紹介しましょう。
上記5つの中でも、オススメは資金調達プロです。
資金調達プロは無料で資金調達のプロを紹介してくれるサイトになります。ファクタリング会社を探す手間を省くことが可能です。 さっそく5つのファクタリング会社について詳しく紹介していきましょう。
3-1:資金調達プロ

- 株式会社セレス
- 東京都世田谷区用賀4丁目10番1号 世田谷ビジネススクエアタワー
- 080-9537-5797
おすすめする理由はただ1つです。資金調達プロでは1,000以上の提携事業者の中から、あなたにピッタリな優良業者を紹介してくれるサイトとなっています。最短10秒の無料診断に申し込むと、実績のあるコンサルタントからメールが届くのです。
メール内には、調達できる資金の目安・おすすめの優良会社と理由について書かれています。
おすすめ会社に申込をしたい場合には、担当コンサルタントが直接連絡を取りスムーズに取引を行うことが可能です。
東証一部上場企業の株式会社セレスが運営しており、安心してサービスを利用することができるでしょう。
ファクタリング会社を比較する1つの手段として、資金調達プロを活用してみるのも良い方法と言えます。
3-2:OLTA

- OLTA株式会社
- 東京都港区南青山1丁目15番41号 QCcube南青山115ビル3階
- 050-3205-1008
- 手数料2%~9%
OLTAはWebサイト上で必要書類を提出後、24時間以内に審査が完了します。
審査後は、OLTAへ来店する事なくWeb上で手続きを終えることが可能です。
さらに債権譲渡登記をする必要が無いので、無駄な資金調達コストを抑えることが出来ます。
個人事業主でも、下限上限なく利用する事が可能です。素早く!簡単に手続きを終わらせたい!そんな時にはOLTAをオススメします。
3-3:PMG

- ピーエムジー株式会社
- 東京都新宿区新宿2-12-8-7-F
- 0120-901-680
- 手数料3%~8%
ピーエムジー株式会社(PMG)は、業界の中でも最高水準のサービスを提供し続けているファクタリング業者です。
平均3日での資金調達が可能で、利用者の都合に合わせて柔軟な対応をとってもらえる特徴もあります。さらには常に大口の資金を確保しているため、資金化までのレスポンスが非常にスピーディーな会社なのです。大阪にも支店があるため、全国どこからでも利用することができます。
請求書をスマートフォンで撮って送るだけで、ファクタリングを利用することができる「資金調達ペイ」というサービスも魅力的で時短の資金調達が可能です。まずはスピード査定で気軽に問い合わせてみましょう。
3-4:アクティブサポート

- 株式会社アクティブサポート
- 東京都豊島区東池袋3-9-12ニットービル9階
- 0120-595-095
アクティブサポートは、2017年設立と運営歴は浅いものの基盤のしっかりとしたファクタリング会社です。柔軟な対応が特徴的で、希望があれば審査状況に応じて債権譲渡登記不要で利用することができます。
また、最短即日で利用することができ緊急時の資金調達にも活用することができるしょう。さらには通帳コピーと請求書を提出すれば、簡易的な審査を受けることもできます。まずは電話やメールで問い合わせてみましょう。
3-5:ビートレーディング

- 株式会社ビートレーディング
- 東京都港区芝大門1丁目2-18 野依ビル3階
- 0120-97-9559
- 手数料2%~
ビートレーディングは、原則として債権譲渡登記の必要が無いファクタリング会社です。
申込から入金まで最短即日(12時間)で行うことができ、金額は無制限で利用することが出来ます。
また、土日祝日を除き30分以内に審査結果を出してくれるのです。
忙しい状況でもスピーディに取引することができ、出張買取・郵送契約にも対応しています。
どのファクタリング会社を利用すれば良いか分からない・・・そんな時は利用者の多いビートレーディングがオススメです。
まとめ
ファクタリングはヤミ金なのか?
上記について詳しく解説してきました。
ファクタリング取引は、中小企業庁も推奨する資金調達方法です。保有している売掛債権をファクタリング会社に譲渡することで、期日前に売掛金を回収することができます。しかしファクタリング会社の中から、逮捕者が出ていることも事実です。
逮捕者はいずれも、ファクタリング事業と装って実質的には金貸しを行っていたという共通点があります。売掛債権を担保に金貸しをするのであれば、貸金業登録が必要です。貸金業登録をせず、貸金業法に違反する高利で金貸しをしていたことから逮捕されているのです。
正当なファクタリング取引は、売掛債権の売買契約になります。これからファクタリングを利用しようとお考えであれば、見極めるポイントをチェックして安全な会社を利用するようにしましょう。